ご予約・お問い合わせはこちら
診療時間 日・祝
9:00~13:00 /
14:30~18:30 /

土曜午後は14:00~18:00  休診日:日曜、祝日




今日この頃。

2014年10月23日

image

 

10月23日
診療後 岡山大学でおこなわれた症例発表に参加してきました。

他の先生がおこなった治療を拝聴出来るこの機会を

私はいつも楽しみにしています。

今回も様々な症例があり、
考えさせられることが多い時間となりました。

今回は術後性上顎嚢胞、喫煙、上顎洞挙上術の症例。

一つ目の術後性上顎嚢胞についてですが
20~30年ほど前、日本では蓄膿症に対して
上顎洞根治術という治療法が数多くおこなわれていました。

過去に蓄膿などの症状で上顎洞根治術を受けられた方は
20~30%の確率で術後性上顎嚢胞を発症する可能性があります。

上顎へのインプラント治療をおこなう場合、
問診による既往の確認、視診による瘢痕の確認はもちろんのこと
レントゲンだけではなくCTによる上顎洞の精査を必ずおこない、

口の中だけでなく術後性上顎嚢胞などの「耳鼻科領域」の疾患の有無の確認をおこなうことが重要だと改めて認識しました。

二つ目の喫煙についてですが

喫煙がインプラントに及ぼす影響は大きく、喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病やインプラント周囲炎になる確率が2~6倍高いとの報告もあり、術後感染リスクや長期予後も含め
インプラントや歯周治療などの外科的治療をおこなう場合は禁煙が望ましいといった内容でした。

私見ですが
私自身 診療をおこなう中で
喫煙者と非喫煙者では創傷治癒に差があると感じています。
ですので私もインプラントや外科的治療を伴う場合 禁煙をすすめています。

ニコチンによる血管収縮や一酸化炭素による血流減少を考慮すると
治療においてリスク因子になる喫煙はやはり避けたいものです。

私は生まれてこのかた
タバコを吸ったことはもちろん
くわえたことすらないので
禁煙のツラさというものを味わったことがないのですが
禁煙外来での禁煙成功率が29.8%だというデータを聞いて
禁煙というのはなかなか難しいのだなぁと感じました。

また、三つ目のサイナスリフト or ソケットリフトの判断基準に関しては様々な意見があるところだろうと思いますが
多くの先生が言われているように4ミリというラインが一つの目安になると私自身も思っています。

いずれにしても
出来る限り低侵襲かつ安全な治療を行うことが外科的な治療の根本だなぁと思う今日この頃です。

医療法人 筒井歯科クリニック

院長 筒井淳斗

 
24時間インターネット初心予約