2017年5月20日
当院に来院された時にはすでに
奥歯の根の先の膿が
上顎洞にまで達している状態。
炎症の原因は歯の破折。
炎症が上顎洞全体に炎症が波及していたため
やむなく抜歯。
歯の炎症も長期間放置していると
耳鼻科の領域にまで波及してしまうのです。
抗生物質長期投与による
上顎洞炎の治療をおこない、
半年かかってようやく消炎したので
今週サイナスリフトオペとなりました。
術前のCTで
上顎洞粘膜の肥厚が3ミリ程度見られたため
慎重に粘膜挙上をおこない、
補強用人工膜を敷き骨補填。
術前は2.19㎜しかなかった骨が
12.43㎜に造成出来ているのが分かります。
『治療前』
『治療後』
6ヶ月後に10㎜のインプラントを埋入予定。
充分な骨造成がおこなえたと思います。
インプラントの長期予後を考慮した場合、
奥歯には最低8㎜、
出来れば10㎜や11.5㎜の
サイズが望ましいと考えています。
アジア系の骨の場合、なかなか上顎の奥歯に
10㎜もの骨があるケースは少ないので
侵襲の大小はあるにせよ
何かしらの骨造成は
ほとんどのケースで必要となります。
上顎の奥歯に骨が無くてインプラント治療が
出来ないと言われた方。
1度筒井歯科クリニックに
相談してみてください。
医療法人 筒井歯科クリニック
院長 筒井淳斗
