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『趣味レーション』

2016年2月29日

ここ最近
インプラント治療を希望される患者さんが多く
この10日間だけで
インプラントOpeが10件ありました。
インプラントオペは考慮する事が多く、
事前の準備はなかなか大変なのですが
しっかり準備して臨んでいるので
何の問題も無く全てのオペを無事終了しました。
その中でも特に準備に時間がかかった2症例を。

症例①
『サイナスリフト同時埋入ケース』
術前のCT画像にて後上歯槽動脈が
比較的下部に確認されたため
6番相当部の上顎洞側壁歯槽頂3ミリ上部に
動脈を損傷しないよう出来るだけ小さく
ウィンドウ形成。
隔壁も無いシンプルなケースだったので
そのまま上顎洞粘膜を挙上し
バイオメンドにて膜を保護しbio-ossを塡入。
少しでも手元がブレると
上顎洞粘膜は簡単に破れてしまうため
慎重かつ丁寧に。
挙上後、膜を傷付けないように歯槽頂から
インプラント埋入。
35Nの初期固定が得られたので
そのまま開窓部にバイオメンドを置き縫合。
術後のCT画像にて
上顎洞粘膜を13ミリ挙上出来ていることを確認。
今後生じるであろう1〜2㎜の骨吸収を
考慮したとしても十分な挙上量。
半年後にはしっかり次の段階にいけることでしょう。

症例②
『前歯部抜歯後早期埋入ケース』
当然抜歯窩に骨は出来ておらず
埋入と同時にGBRを併用した骨造成が必要。
またThin Scallopであったため
切開線も考慮する必要あり。
前歯の抜歯即時、早期インプラントは
埋入ポジションと初期固定が命。
スクリュー固定での上部補綴を予定しているため
アクセスホールの位置を想定しながら
口蓋側にドリリング。
ツイストドリルを失敗すると
テーパードリルでの修正はなかなか困難になるため
術中、1番気を使う手順となります。
隣在歯のCEJから2〜3㎜の深さに
プラットフォームが位置するよう埋入深度を調整。
埋入深度が深すぎる場合は
歯周病学的問題を併発しやすく、
逆に浅い場合は
自由度が低くなり不良な上部構造形態になりやすい。
たかが1ミリされど1ミリの世界です。
今回埋入したノーベルアクティブは
埋入深度を調整しやすく
初期固定も得られやすいうえに
プラットフォームシフティングのため
今回のような症例には
私はノーベルアクティブを用いるようにしています。
埋入後は既存骨とのギャップ部にbio-ossを補填。
その後、
イミディエートテンポラリーアバットメントにて
即時プロビジョナル装着。
埋入と同時に骨造成をおこない、
前歯の仮歯を装着するところまでを
1時間半程度でおこなったため
患者さんには喜んでいただけました。
今後はプロビジョナルにて軟組織をトリートしながら
必要であればCTGなどを併用する予定です。
上部補綴が楽しみですね。
さて今週もインプラントや矯正が続きます。
今日は何時に帰宅出来ることやら、、、、。

医療法人 筒井歯科クリニック

院長 筒井 淳斗

 
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