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『審美領域』

2018年10月14日

右側1番歯根縦破折にて
フィステルの形成があり
やむなく抜歯。
軟組織の治癒を6週間待時し、
先日インプラント埋入
及び骨造成をおこないました。
切歯管(神経や血管の通り道)が
抜歯窩のすぐ舌側に位置していたので
舌側傾斜埋入がなかなか困難な症例。

 

唇側骨はもちろん
舌側骨壁での初期固定も
あまり期待出来ないため
先端の3〜4㎜のみで
初期固定を確保する必要があり、
インプラントの先端を海綿骨内ではなく、
鼻腔底の固い皮質骨に
かみこませなければならないケース。
使用したフィクスチャーは
CE junctionから鼻腔底までの距離を考慮して
ノーベルアクティブ4.3×15㎜。
抜歯窩底の舌側壁に起始点をマーキング。
切歯管を傷付ないように、
そして鼻腔底骨を突き抜けないように、
慎重にドリリング。
ドリリング操作にて

海綿骨から皮質骨に変わる時の感覚って

すごく大事なんです。

鼻腔底骨に先端をかみこませ、
CE junctionから3〜4㎜で
スクリュー固定が可能な
舌側寄りのポジションに埋入。
抜歯後6週間なので骨の治癒は
みられないため埋入後は
ギャップ部に骨充填と
唇側はソーセージテクニックにより
骨造成を行いました。

 

 

初期固定もしっかり得ることが出来、
ひと安心です。
6ヶ月後には次の段階に進められるでしょう。
審美領域の単独欠損症例は
考慮することが多いので
術前のシュミレーションが重要ですね。
さて
今週もオペが連日続きます。
1つ1つしっかり取り組んでいきたいと
思います。

医療法人 筒井歯科クリニック

院長 筒井 淳斗

 
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